眠れない夜に飛ぶは羊に非ず

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インボイス制度は案の定混乱

今回の記事

prtimes.jp

目次

手続き面倒なのは事実

今でも誹謗中傷があるのに驚き

執行してしまった以上、早く落ち着いてほしい

記事のとおり手続き面倒なんだよ

私自身、10月まで”免税事業者”であった。

取引先から脅しのようなことを言われることはなかったが、課税対象となった。

で、来年に向けて準備は進めるが、正直手続きが面倒の一言に尽きる。

単純にこれまで「免税事業者」が、課税対象になる、というものではないのだ。

インボイスという登録番号を、すべての事業者に対して発行する”

というのがこの制度の内容なのだ。

で、登録したインボイスを何に使うのか、というところで消費税の徴収に使うという話になる。

だから、これまでの課税体制にプラスして免税事業者も入るよーというもともとある制度に追加付与されたものではない。

まったく新しい制度と言えるのだ。

当然、対応しないといけないのは、課税、免税関係なくすべての事業者と言えるのだ。

とはいえ、インボイス制度の導入は2,3年前から決まっていたこと。

その2,3年の時間があったにも関わらず、なぜ始まってもこんな混乱状態なのか?

答えは単純。

当時の内閣が「インボイス制度やるぞー!」と言って、こういう制度だよ。とう説明だけで具体的に何をしないといけないのか?という情報が直前になって明確になり、かつ反発もあり、変更もあったからだ。

今年に入って、これがないとだめだよ?あれしないとだめだよ?と言われても、会計ソフト1つ取っても、何がないといけないのか?とわからないと作りようがないし…

それこそ免税事業者は個人事業主が多いから、事務の手間と言っても専門家の力を借りないとどうしようもない、という状況ではないからまだマシといえる。

大変なのは、従業員を多く抱える企業だ。

システムの構築だの、従業員の周知だとやることの規模が違いすぎる。

9月ぐらいに、インボイス制度は免税事業者だけの話ではない、といった記事があったが会計、経理関係の人達は今年度の決済は多忙を極めるだろう。

よく会計ソフトのCMでたくさんの紙とにらめっこし鬼になるものがあるが、インボイス制度がはじまった今、さらにピリピリすることは確実だろう。

正直、記帳しないといけないといったやるやらないの面倒ではなく、「何をすればいいのかわからない」という面倒が発生しているのが今だと思う。

 

誹謗中傷って…

「着服」「ネコババ」、いまだにこんなことを言っているのかという。

裁判でこの免税されていた消費税については、いわゆるお小遣いの類ではない、とはっきり言っている判例もあるという。

実際、事業収入に枠に「消費税」が含まれているのかどうか、というと存在含まれていないケースもあるのだ。

そもそも支払ってもらっていない状態で何を取るというのだ。

”免税”といっても消費税の申請をする必要はないというだけで、その分をもらっているかどうかは別問題だと思っている。

正直、インボイス制度の関心度も問題だと思ってる。

インボイス制度発行時には、多くの労働者が自分たちには関係ないといわんばかりだったし、芸能事務所をはじめ、実名での登録、公開されること、廃業の恐れがあるという記事が流れても「大変そうだね」という雰囲気だった。

ここまで、正直こういう話を振っても「そもそもインボイスって何?」と言われたものだ。

だが、今年にはいり、免税事業者だけの問題ではない、と報道されるやいなや、こうした誹謗中傷が増えた。

記事のコメントをいると、サラリーマンと事業者との比較に出したりもする。

何がイラッとくるかというと、「平等」をうたっているが、平等なのは「消費税」であって、サラリーマンと事業者の立場を平等にするためのものではない。

そもそもサラリーマンと事業者は根本的に制度も違えば、収入の入り方も違う。

同じ土台で考えるほうがどうかしているのだ。

会社員であれば当たり前に享受している保険1つとっても内容も値段も異なる。

優遇云々といっているが、個人事業主から見れば会社員の優遇度合いも相当だ。

有給、ボーナスはないのは当然、産休、育休もない。

社会保険料をはじめとした保険料も下手すれば倍額以上に役所に払っている。

年金は最低限金額。

免税事業者の中には農家といった一次産業も含まれているという。

そういった産業を潰しす可能性があるこをやることなのかどうかと疑問しかない。

というか、そもそも免税にしていたのはそういった産業を伸ばすためではなかったのかと言いたい。

そもそもインボイス制度を始めるといった際に政府が言った理由の一つに消費税の増税があった。

今でこそ10%の税率だが、かつてはその半分の5%だった。

その税率で免税事業者から徴収したところで、徴収するためのコストを天秤にかけたとしても本当に微々たるものだったろう。

(今ですらせいぜい徴収額は2800億程度らしく、コストに見合わないといわれている。消費税は1%上げるだけで1兆は軽く集まったはず)

ほんとうにやるならやるで、しっかり制度と具体的なところまで早々に決めてほしい。

やるぞー!で言い切りにならないでほしい。

すべての人が納得する制度はないにせよ、過半数が反対している制度をごり押ししてもいいことないのだは??

 

中止してほしいかというと、もはやいっそ続けと思う

もはや、早く落ち着いてほしいとすら思う。

執行してしまった以上、中止はやめてほしい。

これまでの準備が無駄になるから。

ただ、登録番号と事業者の名前の一般公開はやめてほしい。

法人名ならともなく、個人でやっている人は個人情報を公開していると同じだから。

そういうところを改善してほしいとせつに思う。

もっとも、政府からしたら、たくさん税金を納めてくれる労働者を増やしたいだろうから個人事業主なんてなくなれ、と思っているかもわからんが…